イカ釣りを始めたいけれど、どんな道具をそろえればいいのか分からない――そんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。この記事にたどり着いたあなたは、おそらくこれからエギングを始めようと考えているはずです。
イカ釣りに必要な基本的な道具や、初心者に最適なロッドやリールのスペック、さらにはPEラインとリーダーの選び方まで、知っておくべき情報は少なくありません。
この記事では、継ぎ竿と振り出し竿の違いや、スプール素材とリールの信頼性、そしてセットに含まれるアイテムの内容など、エギング初心者が押さえておきたいポイントをやさしく解説します。また、快適に釣りを楽しむための小物類や、初めて道具をそろえる人向けの基礎知識についても触れていきます。
初めてでも迷わず選べるよう、実用的かつ分かりやすい情報をまとめていますので、エギングデビューに向けてぜひ参考にしてください。
- エギングに必要な基本的な道具の種類と役割
- 初心者に適したロッドやリールの選び方
- PEラインとリーダーの使い方と特徴
- 初心者向けセットに含まれる主なアイテム内容
初心者に最適なイカ釣り道具セットの選び方

- 初心者が知っておきたいエギングの基本
- イカ釣りに必要な基本的な道具とは
- ロッドの長さやパワーの基本知識
- リールの適正サイズと基本性能
- PEラインとリーダーの基礎情報
初心者が知っておきたいエギングの基本

エギングとは、アオリイカやコウイカといったイカを「エギ」と呼ばれるルアーで狙う釣り方です。疑似餌を使ったルアーフィッシングの一種で、手軽に始められることから初心者にも人気があります。
この釣りの特徴は、道具が比較的シンプルであることと、堤防や岸からでも狙える点にあります。特別な船や高価な道具が必要ないため、誰でも気軽に楽しめるのが魅力です。季節としては、春と秋がメインのシーズンになります。春には大きな親イカが、秋には数釣りが期待できる小型のイカがターゲットです。
釣りの手順は、まずエギを海に投げ入れ(キャスト)、沈めた後に竿をシャクってイカにアピールします。その後、エギを沈めて(フォール)イカが抱きつくのを待ちます。このシャクリとフォールを繰り返しながら、イカの反応を探っていくのがエギングの基本的なスタイルです。
ただし、エギの操作は独特なので最初は難しく感じるかもしれません。また、アタリ(イカが抱きつく感触)を感じ取るには集中力も必要です。まずは静かな日や波の少ない時間帯に練習し、感覚をつかむのがおすすめです。
このように、エギングは単純なようでいて奥が深く、練習を重ねることで釣果が向上する釣りです。初めは基本を意識しながら、少しずつ自分なりのスタイルを見つけていくと良いでしょう。
イカ釣りに必要な基本的な道具とは

エギングを始めるには、いくつかの基本的な道具が必要です。最初にそろえるべきアイテムを理解しておくことで、無駄なく準備を進めることができます。
まず中心となるのが「ロッド(釣竿)」です。エギングでは、専用に設計されたエギングロッドを使用します。一般的には8フィート(約2.4メートル)前後の長さで、M(ミディアム)クラスのパワーを持つものが適しています。この長さと強さが、エギの操作やイカとのやり取りにちょうど良いバランスとなります。
次に重要なのが「リール(釣り用の巻き取り器)」です。ここでは2500番から3000番のスピニングリールを使用するのが一般的です。軽くて扱いやすく、エギングに適したサイズです。また、イカの引きをうまくいなすために、ドラグ機能(糸の引き出し調整)がスムーズなものを選ぶのが望ましいでしょう。
ライン(釣り糸)も見逃せません。基本的にはPEラインと呼ばれる種類を使い、太さは0.6号から0.8号が基準となります。感度が高く、遠投しやすいためエギングに向いています。PEラインの先には「リーダー」と呼ばれる別の糸(12~16ポンド程度)を結んで使用します。これは根ズレやイカのカンナ部分からのダメージを防ぐ役割があります。
さらに、エギ(ルアー)はサイズ3号〜4号を数本用意しておきましょう。状況に応じてサイズやカラーを変えることで釣果に差が出ます。
この他にも、エギの着脱を簡単にするスナップ、イカを持ち帰る袋、イカ締めピックなどがあると便利です。
一方で、これらの道具は品質によって使い勝手に大きく差が出ます。特にロッドやリールは、強度や操作性が低いとトラブルの原因になるため、選ぶ際には注意が必要です。
こうして基本の道具を理解しておけば、エギングを安全かつ快適に楽しむことができます。初めての方も、焦らず丁寧に準備を進めていきましょう。
ロッドの長さやパワーの基本知識

ロッド(釣り竿)はエギングにおいて非常に重要な道具の一つです。イカ釣りを始めるうえで適した長さやパワーを理解しておくことで、快適な釣りを実現できます。
エギング用のロッドで一般的とされるのは「8フィート台」の長さです。これは約2.4メートル程度で、初心者でも扱いやすく、遠投性能と操作性のバランスが取れているためです。これより短いロッドは取り回しやすいものの、飛距離が犠牲になり、逆に長すぎるロッドは扱いが難しくなることがあります。
また、ロッドの「パワー」も重要な要素です。エギングでは「M(ミディアム)」クラスのパワーが基本とされています。これは、3〜3.5号のエギ(疑似餌)を快適に操作できる強さを意味しており、アオリイカのような中型のターゲットにも十分対応できます。
ただし、春のシーズンには1kgを超えるような大型のイカが釣れることもあります。このようなケースではMH(ミディアムヘビー)クラスのロッドも検討対象になります。ただし、重くなりやすいため、長時間の使用では疲労を感じやすくなる点に注意が必要です。
このように、ロッドの選定は釣り場やターゲットのサイズ、操作のしやすさなどを総合的に考えて決めることが大切です。特に初心者のうちは、標準的な長さとパワーを持つモデルからスタートすると、扱いやすく快適にエギングを楽しめるでしょう。
リールの適正サイズと基本性能

エギングに使うリールには、軽さ・操作性・糸巻き性能といった要素が求められます。その中でもサイズとドラグ機能は特に重要です。
まず、リールのサイズについてですが、エギングでは「2500番〜3000番」のスピニングリールが一般的です。このサイズ帯は、PEラインの0.6〜0.8号を100メートル以上巻ける容量を持ち、エギの遠投やイカの引きに対応できるスペックとされています。大きすぎるリールはロッドとのバランスが悪くなり、小さすぎるとラインの巻き量が足りなくなる可能性があります。
次に注目すべきは「ドラグ性能」です。これは糸が引き出されるときの抵抗を調整する機能で、アオリイカがジェット噴射のように引っ張る動きをする際に非常に重要です。ドラグがスムーズに作動しないと、ラインが切れたりイカがバレてしまう原因になります。特に初心者にとっては、ドラグ調整がしやすく、滑らかに作動するリールを選ぶと安心です。
なお、リールのスプール部分が金属製であるかどうかもチェックポイントです。金属製スプールは耐久性が高く、ラインのトラブルが起きにくくなります。プラスチック製のスプールは軽量ですが、変形や摩耗が早いというデメリットがあります。
また、ハンドルの形状や左右の付け替えができるかなども確認しておくと、自分の釣りスタイルに合った使用感を得られるでしょう。
このように、リール選びではサイズや性能だけでなく、素材や操作性まで幅広く目を向けることが、快適なエギングを実現するためのポイントです。
PEラインとリーダーの基礎情報

エギングでは、魚釣り用のラインの中でも「PEライン」と呼ばれる糸が多く使用されています。このPEラインと、それに結ぶ「リーダー」という2種類のラインを正しく理解することで、よりトラブルの少ない快適な釣りが可能になります。
PEラインは、ポリエチレン素材で編まれた非常に細くて強いラインです。細いわりに強度があるため、軽いエギでも遠くまで飛ばすことができるという利点があります。また、水中での抵抗が少なく、イカの繊細なアタリを手元にしっかりと伝えてくれるのも特徴です。
エギング初心者には「0.8号」程度の太さが扱いやすいとされています。これより細い0.6号もありますが、慣れないうちは風や潮の影響を受けやすく、トラブルが起きやすいため注意が必要です。
一方で、PEラインだけでは岩などの障害物に弱いため、先端に「リーダー」を結ぶのが一般的です。リーダーとは、フロロカーボンやナイロン製の太めの糸で、PEラインよりも擦れに強い素材です。エギングでは12〜16ポンド(約3号前後)のフロロカーボン製リーダーがよく使われています。
このリーダーはPEラインと「FGノット」などの強力な結び方で接続します。結び方に慣れていないと時間がかかることがありますが、強度を保つうえでは重要な工程です。
なお、ライン選びにおいては、長さや色も意識するとよいでしょう。水中で見えやすいカラーを選ぶと、ラインの動きでアタリを見極めやすくなります。
このように、PEラインとリーダーの組み合わせはエギングに欠かせない基本構成です。適切に選び、正しく結束することが、快適な釣りにつながります。
初心者に適したイカ釣り道具セットの構成とは

- セットに含まれる主なアイテム一覧
- 継ぎ竿と振り出し竿の違いを理解しよう
- スプール素材と信頼性に関する知識
- より快適に釣りを楽しむための小物類
- 初めて道具をそろえる人向けの基礎知識
- イカ釣りの道具セットにて初心者が知る基本まとめ
セットに含まれる主なアイテム一覧

エギング用の道具セットには、釣りを始めるために必要な基本的アイテムが一通りそろっていることが一般的です。何が含まれているかを理解しておくことで、自分に合ったセットを選びやすくなります。
まず中心となるのが「ロッド」と「リール」です。ロッドはエギング専用モデルで、8フィート前後の長さとMクラスのパワーを持つものがよく含まれています。リールは2500番から3000番のスピニングタイプが標準的です。
次に「PEライン」と「リーダー」があります。PEラインは通常0.6号〜0.8号が巻かれており、あらかじめリールにセットされていることもあります。リーダーは別途付属していることが多く、結束用のスナップがセットに含まれている場合もあります。
さらに「エギ(疑似餌)」もセットの中に数本入っていることが多いです。サイズは3号〜3.5号が中心で、カラーの違うものが複数入っていると、状況に応じた使い分けが可能になります。
これに加えて、初心者にとってうれしいアイテムが「スナップ」や「エギケース」、「イカ締めピック」などの小物類です。スナップはエギの交換をスムーズにし、エギケースは道具の整理に便利です。また、イカ締めピックは釣ったイカを素早く締めて鮮度を保つための道具です。
ただし、セットによってはこれらすべてが含まれているとは限りません。一部のセットはエギが別売だったり、リーダーが付属していないこともあります。
このように、エギング道具セットには多くの便利なアイテムが含まれています。セット内容を理解しておくことで、無駄な買い足しを減らし、効率よく釣りを楽しむことができるでしょう。
継ぎ竿と振り出し竿の違いを理解しよう

エギングロッドには大きく分けて「継ぎ竿(つぎざお)」と「振り出し竿(ふりだしざお)」の2つのタイプがあります。それぞれに特徴があり、使う場面や目的に応じて選ぶことが大切です。
継ぎ竿は、数本のパーツを繋げて使う構造になっており、接続部をしっかり差し込むことで一本のロッドとして使用します。このタイプは、全体のしなりや強度、エギの操作性に優れており、エギングにおいて主流とされています。多くの釣り人が好むのは、ロッドのブレが少なく、力の伝達がスムーズであるためです。
一方で、収納時には長さが残るというデメリットがあります。車での移動なら問題は少ないものの、公共交通機関での持ち運びにはやや不便に感じるかもしれません。
これに対して振り出し竿は、ロッドの中に細いパーツが順に収納されており、使う際に引き出して固定する構造です。コンパクトに収納できる点が最大の利点で、持ち運びの手軽さでは継ぎ竿を上回ります。
しかし、構造上どうしても継ぎ目が多く、使用時にロッドのしなりが不自然になったり、ブレが発生する場合があります。また、頻繁に使用するとパーツが摩耗しやすく、ガタつきが出ることもあるため、長期間の使用には注意が必要です。
このように、操作性や性能を重視するなら継ぎ竿、携帯性や収納性を優先するなら振り出し竿が選択肢となります。初めてのエギングでは、釣りやすさを重視して継ぎ竿を選ぶ人が多い傾向にあります。
スプール素材と信頼性に関する知識

リールの性能を語るうえで、スプール(糸を巻く部分)の素材は見落とせないポイントです。スプールの素材によって、リール全体の耐久性や使用感が大きく変わるため、リール選びにおいて重要な判断基準の一つとなります。
一般的に、リールのスプールには「金属製」と「プラスチック製」の2種類があります。金属製のスプールは、強度が高く変形しにくいため、エギングのような繊細な釣りには特に適しています。巻き取り時の安定感もあり、ラインの放出や回収が滑らかになるというメリットがあります。
また、金属は熱に強いため、長時間使用したときに発生する摩擦熱にも耐えることができます。これによりラインの劣化やトラブルのリスクを抑えることができ、結果として釣りの快適さが向上します。
一方で、プラスチック製のスプールは軽量でコストが抑えられるという特徴がありますが、強度の面では金属に劣ります。負荷がかかるとたわみや変形を起こしやすく、耐久性の面で不安が残るケースがあります。特にエギングでは、イカの引きに対して瞬間的に力が加わる場面も多いため、信頼性の高いスプールが望ましいです。
こうして比較してみると、長く快適にエギングを楽しむためには、金属製スプールのリールを選ぶ方が安心と言えるでしょう。素材の違いによる性能の差を理解しておくことが、後悔しない道具選びにつながります。
より快適に釣りを楽しむための小物類

エギングをよりスムーズに、かつ快適に行うためには、基本的な道具に加えていくつかの小物類が役立ちます。これらは釣果に直接影響しないこともありますが、現場でのストレスを減らし、釣りに集中するためには欠かせない存在です。
まず代表的なアイテムが「スナップ」です。これはラインとエギを素早くつなぐための金具で、いちいち糸を結び直さなくてもエギの交換ができるようになります。異なるサイズやカラーのエギをすばやく試せるため、状況に応じた対応が可能になります。
次に挙げられるのが「エギケース」です。エギは針が付いているため、むき出しで持ち歩くと危険です。専用のケースに収納しておけば、安全に整理でき、取り出しもスムーズに行えます。ケース内でエギ同士が絡まる心配もなくなります。
また、「イカ締めピック」も便利なアイテムのひとつです。釣り上げたイカを素早く締めることで、鮮度を保ち、美味しく持ち帰ることができます。ピックの扱いは難しくありませんが、安全のために使用方法を事前に確認しておくと安心です。
さらに、「タオル」や「水汲みバケツ」もあると便利です。イカの墨で手や道具が汚れることがあるため、すぐに拭けるタオルがあると快適に釣りを続けられます。水汲みバケツは手洗いやエギの洗浄にも活用でき、釣り場での衛生を保つのに役立ちます。
このように、エギングを快適に行うためには、小物類の存在がとても大きな意味を持ちます。持っていないと不便に感じる場面も多いため、基本道具とあわせて揃えておくと安心です。
初めて道具をそろえる人向けの基礎知識

これからエギングを始めようと考えている方にとって、どんな道具が必要か、どう選べばよいのかは悩みどころかもしれません。基本を押さえれば、無駄なく効率的に道具をそろえることができます。
最初に考えるべきは、「ロッド」と「リール」の組み合わせです。前述の通り、ロッドは8フィート台のエギング専用モデルが標準的です。リールは2500〜3000番のスピニングタイプで、PEラインとの相性が良いモデルが適しています。
次に必要になるのが「ライン」と「リーダー」です。PEラインは感度が高く、遠投にも適しています。初めてなら扱いやすさを重視し、0.8号程度を選ぶとバランスが良いでしょう。リーダーはフロロカーボン製の12〜16ポンドが一般的です。
そして「エギ(ルアー)」も忘れてはいけません。サイズは3〜3.5号を基準に選び、いくつか異なるカラーを用意しておくと、海の状況やイカの反応に柔軟に対応できます。
なお、初心者が見落としがちなのが「道具同士のバランス」です。高性能なリールに極端に安価なロッドを合わせたりすると、全体の使いやすさが損なわれることがあります。また、すべての道具を一度に完璧に揃える必要はありません。基本となる構成を揃えてから、必要に応じて少しずつ追加していく方法でも問題ありません。
このように、初めて道具をそろえる際には、基本的な構成を理解し、バランスよく選ぶことが大切です。最初はシンプルに、そして使いながら自分に合ったスタイルを見つけていくのが、長くエギングを楽しむための近道です。
イカ釣りの道具セットにて初心者が知る基本まとめ
- エギングはエギと呼ばれるルアーを使ってイカを狙う釣り方
- 岸からでも楽しめるため初心者でも始めやすい
- ロッドは8フィート前後でMパワーが扱いやすい
- リールは2500〜3000番のスピニングリールが適している
- PEラインは0.6〜0.8号、リーダーは12〜16ポンドが基本
- エギは3〜4号を複数色そろえておくと便利
- スナップを使えばエギの交換が素早く行える
- イカ締めピックは釣ったイカの鮮度を保つのに役立つ
- エギケースを使うことで針の絡まりやケガを防げる
- 継ぎ竿は操作性と強度に優れエギングに向いている
- 振り出し竿は収納性に優れるが使用感にばらつきがある
- 金属製スプールのリールは耐久性と操作性が高い
- セット商品には必要な道具が一式そろっているものもある
- 道具の性能や相性を意識して選ぶと快適に釣りができる
- 初心者はまず標準的な構成で始めて慣れることが大切
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